変形性膝関節症 リハビリ
2009 年 10 月 9 日 金曜日リハビリ
変形性膝関節症
★変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは、股関節の軟骨の変性、摩耗によって関節の破壊が起こり、これに対して骨硬化や骨棘形成などの骨増殖が起こり膝関節の変形と疼痛、運動制限を起こす進行性疾患です。加齢による関節軟骨の退行変性と荷重と関節運動の機械的刺激が作用して摩耗による関節の変形・増殖性変化により起こります。老化や肥満以外に原疾患が明らかでないものが多く、40歳以上の太った女性に多いです。
★症状
椅子から立ち上がるなどの運動開始時の疼痛がみられます。また関節の内側に圧痛を認めることが多いです。進行すると関節腫脹がみられ、膝蓋骨の輪郭がわからなくなります。関節液が貯留し膝蓋骨の浮動感を認めます。関節の変形でO脚を呈することが多いです。
さらに、大腿四頭筋の萎縮、筋力低下により階段の下りが困難になります。
★リハビリ
保存的療法を行います。内容としては、膝関節への負担を減らすための生活指導、筋力低下に対して筋力トレーニングを行うなどの理学療法、疼痛に対する温熱療法、全身状態を維持するために歩行や体操などの全身調整運動を行います。
早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。